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白雲岳避難小屋周辺の登山道の維持管理のため、皆さまのご協力をお願いいたします。

実施主体:大雪山国立公園上川地区登山道等維持管理連絡協議会

※小屋宿泊の方は、宿泊利用協力金と合わせて、現地でお支払いいただく金額が3,000円となります。

※協力は任意です。主に白雲岳避難小屋周辺の登山道の管理に使われる協力金であり、小屋宿泊者だけでなく、登山道利用者にも協力をお願いしています。

【現地で納付される方】

・登山道利用協力金:1,000円程度

・対象者:白雲岳避難小屋を利用される方、対象区間(白雲岳周辺登山道)を通過される方

​・納入先:白雲岳避難小屋にて管理人に納入をお願いします。

※白雲岳避難小屋で納入いただいた方には、現地でしかもらえない返礼品をご用意しています。

【趣旨に賛同いただき納付される方】

協力金を上川地区登山道等維持管理連絡協議会の口座に、銀行窓口又はATM、インターネットバンキングよりお振込をお願いします。

※なお、口座振り込みの場合は返礼品がお渡しできません。

※また、振込手数料はお振込者様のご負担になりますので予めご了承ください。

【口座情報】

上川中央農業協同組合 上川支所

普通 0555891

大雪山国立公園上川地区登山道等維持管理連絡協議会

ダイセツザンコクリツコウエンカミカワチク

​トザンドウトウイジカンリレンラクキョウギカイ

・協力金の目的・使い道について

白雲岳避難小屋周辺登山道は、荒廃の規模が極めて大きく、周辺自然環境に与える影響も深刻となっており、行政機関が予算を充てて補修できる規模をはるかに上回るスピードで荒廃が進んでおります。

そこで、令和2年に白雲岳避難小屋が周辺登山道の補修を行なう拠点として再整備されたことを契機として、関係機関(環境省・北海道・上川町等)が協働で補修を含む維持管理する体制を構築いたしました。

​利用者が、協力金その他の方法を通じて、登山道の補修や補修技術の向上、情報発信を含む登山者の利便性向上に要する費用等に資金を提供する仕組みとし、周辺自然環境の荒廃を食い止め、回復させ、情報発信などを通じて、この体制が永続的に持続することを目指しています。

白雲岳避難小屋周辺登山道の課題

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課題①登山道の荒廃

白雲分岐から北海平での侵食 →

​↓

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白雲岳付近の地質は、有機質の表土が10〜15cm程度で下層は火山灰や火山礫であり、流水に対して非常に脆弱です。

白雲岳山頂直下の伏線化

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大雪山での登山道荒廃は各所で広がっています。特に高山帯での侵食は歯止めが効かず、大きくなりすぎた侵食に対応する技術・資金がなく、荒廃対策が間に合っておりません。利用者は崩れが激しい場所は歩かず(歩行しやすさや危険回避として)植物帯を歩くため、踏圧による侵食が起き、そこがさらに荒廃していくという負の連鎖が起きています。現環境は利用者の制限だけでは復元に向かう状態ではなく、「歩行路の整備・侵食への対応・侵食予防」などが適切に行われなければ、荒廃を止めることはできません。しかし、保護対応が追いついていないのが現状です。

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2010年

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2016年

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2020年

白雲岳山頂直下の侵食の経年変化。侵食は深くなり、植物帯が踏まれ、歩行路が増えています。複線化は利用者の踏圧によるものですが、これらの侵食が管理されていないことが一番の原因だと考えます。

課題①
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<滑落死亡事故>2013年7月3日、白雲岳山頂直下の雪渓から滑落した登山者が頭を打って死亡する事故が起きています。登山道を外れたわけではなく、道なりに進んでいた結果起きた不幸な事故です。登山者は危険を避け雪渓を巻いて登る人も多いですが、そのために必要な案内はありません。雪渓がある時期は危険箇所であり、自己判断や適切な案内がない場合は今後も事故が起きる可能性があります。

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北海岳へ続く登山道の土砂流出状況。

既存土壌と流出土壌の境目がはっきりと認識できます。

​現状も踏圧や凍結融解現象による土砂流出が続いていますが、管理は全くの手付かずであり、侵食が続いている現状認識さえもされていません。

課題②トイレの老朽化

白雲岳避難小屋のトイレは自然環境の保全に見合わないものです。基本的に「自然透過式」であり、し尿が回収されていません。内部は外が見えるほど隙間があり、利用者からは非常に評価が悪いです。2020年の避難小屋建て替え時にペンキ塗り替えや隙間張り替え等​が行われましたが、抜本的な改修が必要です。トイレの仕様は遅れていますが、トイレの清掃は管理人が日々数回行なっています。

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白雲岳避難小屋に限らず、大雪山各所にあるトイレ管理は行き届いているとは言えません。忠別岳やヒサゴ沼のトイレなどは掃除さえほぼ行われていません。登山者にとってトイレ問題は切実であり、協力金で行われるべき管理の代表的な事柄だと思われます。自然保護や使いやすさ、存在意義だけでなく、明るさや清潔感もしっかりと配慮し、登山者から「お金を払ってでも使いたい」と思われるトイレにしていきたいと思っています。

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課題②

課題③情報伝達と発信体制

今季から白雲岳避難小屋として、様々な情報を発信していきます。利用者数カレンダーだけではなく、小屋周辺の状況や、登山道整備の進捗、危険箇所情報など、日々の状況を伝えていきます。また、協力金収受に関する情報は常に公開し、登山者の思いや意見も反映されるよう発信していきたいと思っています。

課題③

登山道と周辺の自然環境の保全の為に

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2021年度にいただいた協力金を活用し、2022年度、整備人の常駐による登山道補修作業を進めることができました。2023年度も引き続き登山道補修や整備イベントを企画しています。皆様のご協力、よろしくお願いいたします。

2022年に行なった施工箇所における施工前後の様子

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